◆第9回JMACシンポジウム開催報告

今年度のJMAC シンポジウムは昨年度に引き続きオンライン開催となりました。そのテー
マについてもやはり昨年に引き続き新型コロナウイルスの話題を取り上げました。今年度
のテーマは、「コロナ時代のバイオ計測技術の貢献」と題して、ワクチン・治療薬研究、バ
イオマーカー、精度管理などの話題を提供し、COVID-19 関連の研究開発に関わっておら
れる方々のヒントになるようなコンセプトで開催いたしました。

開催後に実施したアンケートからもCOVID-19 対策で初めて実用化されたmRNA 利用に
よるワクチン開発の背景、PCR 検査の精度管理、重症化バイオマーカーの特定、抗体価で
なく抗原親和性抗体価に着目すべき事、Drug repositioning の可能性、それぞれの話題から
総合的な理解が進み大変有益であった等の評価をいただくことができました。ご登壇の先
生方、ご視聴いただいた皆様にお礼を申し上げます。

今年度におきましてもご講演いただいた先生方から講演動画、講演資料の公開(一部をのぞ
く)のご承諾を得ることができましたので、ぜひお役立ていただければ幸いです。

2022 年2 月25 日(金)開催
参加者数:約180 名
※講演要旨はこちら

『新型コロナウイルス感染症の重症化予測に関するバイオマーカーの開発と応用』
 国立国際医療研究センター 杉山真也先生

『精確な新型コロナPCR検査に向けたNMIJの取り組み』
 産業技術総合研究所 加藤愛先生

『コロナ禍で進むワクチン開発研究の革命とそこから生まれる基礎研究』
 東京大学医科学研究所 石井健先生

『Drug repositioningによるCOVID-19治療は可能か?』
 北里大学 山岡邦宏先生